野菜好きな人こそ「食べたくなる」
土づくりへのこだわり
「野菜の概念が変わった」
これは野菜好きなお客様から頂いた最高にうれしい誉め言葉です。
おいしい野菜を育てるには豊かな土壌が不可欠!
そこで当農園では土づくりに土壌微生物の活用や土壌分析を取り入れながら、日々「食べたくなる」野菜作りに取り組んでいます。
野菜が健康に良いといってもおいしくなければ食べる楽しみが半減してしまいます。
土のこだわり1
―微生物を生かした野菜作り―
1gの土中には1億以上もの様々な土壌微生物が生息しています。土壌微生物は野菜の病気の原因となることも多いですが、それだけではありません。多様な土壌微生物が数多く生息することによって、植物病原菌の拮抗菌も増加し病害を軽減することに繋がるのです。
加えて土壌微生物は、有機物を分解し団粒構造を豊かにすることで土壌の通気性や排水性を良くするだけでなく、窒素やリン、ミネラルなどの栄養素を野菜が利用できる形に変換する重要な役割も担っています。
当農園では、このような有益な微生物の活性を促すために、乳酸菌、納豆菌、酵母菌、光合成細菌などの自然由来の資材を畑に投入することに加え、化学肥料・化学農薬を使用せず、自家製ぼかしやアミノ酸液など微生物の餌となる肥料を利用することで微生物の働きやすい環境作りを行っています。土中の生物多様性のバランスを保ち土壌微生物を味方につけることで、野菜が健康になり、高品質でおいしい野菜を作ることができます。
また、化学農薬を使用していないので農薬に不安を覚える消費者の方にも安心して召し上がっていただけると思いますし、農薬に頼らない環境に配慮した持続可能な農業を行うことにもつながります。
土のこだわり2
―味と環境に配慮した肥料の施用-
ミネラルたっぷり
あらちゃんファームでは畑に適切な量の肥料を施肥するため、土壌分析を行っています。土壌分析を行い肥料の過剰施用を防ぐことで、えぐみのないおいしい野菜を作ることができます。さらに野菜への硝酸体窒素の過剰蓄積を防いだり、過剰施用した肥料が河川に流出するなどの環境汚染を軽減することにもつながっています。
また、当農園はミネラルを施用することで味の深みを追求しています。ミネラルはヒトの体内では合成できないため、不足すると集中力が続かなかったり、体調不良を引き起こしたり人体に様々な悪影響を引き起こします。植物にとってもミネラルは重要な栄養素であり、ミネラルを吸収して育った野菜は栄養豊富なだけでなく味に深みが生まれます。また、細胞壁を分厚くする資材にもなるため病害虫に強くなり、健康な野菜に育てることができます。
しかし、最近の野菜に含まれるミネラル含量は、50年前の2分の1~3分の1であると言われ野菜はミネラル不足です。その原因の一つとして土中のミネラルの減少があります。1992年世界アースサミットのレポートによると、100年間のミネラル減少率がアジアでは78%となっています。野菜の生育にはミネラルが不可欠ですので、生育で吸収した分のミネラルを農地に補給してあげなければ年々減少してしまいます。例えば、亜鉛は1年で1ppm減少してしまいます。平均的な土地の亜鉛含有量は50ppmなので50年で無くなってしまう計算です。
このように現在の農地はミネラル不足であるため、当農園では畑に海水や海藻、カキ殻等を投入することでミネラルを補給し、野菜の味の向上に努めています。
一般社団法人 日本有機農業普及協会主催 「栄養価コンテスト2021」参加
あらちゃんファームの1番の目標である「食べたくなる野菜」を作るためには、えぐみが少なく食味の良い野菜を作ることが不可欠です。当農園では土壌分析によりえぐみやアクの原因である硝酸態窒素を抑え、ミネラルや微生物の力を借り野菜の持つおいしさを引き出すことで理想の味を追求しています。
そこで実際に理想の野菜ができているのかを確かめるため、栄養価コンテストに参加することで硝酸態窒素(硝酸イオン)の含有量と食味を数値化して評価してもらったのでその結果を記載いたします。
人参の向陽2号で参加!!
食味については「瑞々しく少し柔らかめの食感で、ほのかな甘味に人参独特の青味もあり、フルーティーな人参の風味を後味として感じられ、全体としてのバランスが良く非常に美味しい」と、食味評価は5段階評価の5を頂きました!
また硝酸イオン含量においては平均値207.5のところ、検出下限値5.0以下の非常に低い値です。